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自転車の歴史

ベロシペード

自転車はいつできたのか

自転車は二つの車輪で進み自分が動力源となるシンプルな乗り物です。
自転車はヨーロッパが発祥の地ではあるのですが、誰がいつ頃発明したのかはっきりわかっていません。
「自転車を発明したのは私たちだ!」と色々な国が主張していますが、はっきりした証拠がないのが現状です。

19世紀にイギリスで「ボビーホース」、フランスで「ベロシフェール」という木馬に車輪をつけて走るおもちゃが流行しました。
これが自転車の原点といわれています。
1813年にドイツのカール・フォン・ドライスが「ドライジーネ」と呼ばれる足でけって進む二輪車を発明。
37kmを2時間30分で走ったという記録があり、当時の主要な乗り物だった馬車より速かったそうです。
また、当時は蒸気機関が登場し、1801年には蒸気自動車が製作されています。。
自転車は蒸気自動車より後に登場した乗り物という訳です。

1839年にスコットランドの鍛冶屋だったカークパトリック・マクミランが、鉄製の「ベロシペード」を発明します。
足蹴り方式ではなく、蒸気機関車の原理を応用した、ペダルを踏み込む方式を採用。スピードが大幅に向上しました。

1863年にフランスでベロシペードを改良して子どもが乗る三輪車の様な前輪に、ペダルとクランクを取り付けた自転車が登場します。
1867年に量産され、1,000台を生産しました。しかし、ボーンシェイカー(骨揺り)と呼ばれるほど乗り心地が悪かったそうです。
また、ベロシペードを速く走らせるには前輪を大きくするか、ペダルの回転数を上げなければいけません。
1870年頃に前輪の直径が1.5mの巨大前輪のオーディナリーをイギリスのジェームス・スタンレーが発明しましたが、人が乗るのに大変苦労したそうです。

近代自転車の成立

1879年にイギリスのローソンが現代の自転車の形となる前のギアと後ろのギアをチェーンで結ぶ駆動方式を発明しました。
さらにこの方式を利用して1885年にジェームス・スタンレーの甥ジョン・ケンブ・スタンレーが、ローバー型自転車(セーフティバイシクル)を発売します。
オーディナリーと競いますが、セーフティバイシクルが優れていたため、いつしかオーディナリーは消滅していきました。
1888年にはアイルランドのジョン・ボイド・ダンロップが空気入りのタイヤを発明。自転車に装着されることで乗り心地やスピードが向上し、自転車は急速に進化していきました。