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燃料の変遷

EV車

蒸気機関

1976年に蒸気で走る自動車が発明されました。
釜に薪をくべて、黒煙と蒸気を出しながら前進させます。
今まで馬に頼っていた移動手段を蒸気機関で代替させるため、研究が進みました。
そして、1825年には馬車に負けない速度で走れるようになり、蒸気自動車をバスとして運行する業者が現れはじめます。
ただし、大きくて重く始動に時間がかかる欠点があり、簡単に扱えるものではありませんでした。
これらの課題を解決するため、さらなる研究がされました。

電気自動車

電気自動車の歴史はガソリン車よりも古く、電池は1777年、直流のモーターが1823年に発明されました。
モーターができた段階で蒸気機関の代替として、色々な人が電気自動車に挑戦しましたが、誰が最初に挑戦したのか名前は残っていません。
さらに1859年には充電可能な電池が登場すると電気自動車の可能性が広がりました。
その後、1873年にはイギリスで実用化されています。
特にアメリカで電気自動車は人気がありましたが、1920年を過ぎた頃にはガソリン車にとってかわりました。

ガソリン車

1886年にドイツのカール・ベンツがガソリンエンジンの自動車を作り出し特許を取得しました。
三輪車「ベンツ・パテント・モートル・ヴァーゲン」です。棒状のハンドルで前輪を操縦し、時速は15km/hでした。
しかし、すぐにガソリン車の時代が訪れたわけではありません。
キャブレターやイグニッションコイルなどが実用化されておらず、うまく出力調整ができなかったためです。
1908年にフォードが画期的な大衆車であるT型を発表し、維持費のかからないガソリン車が優位に立ちます。

ハイブリッドカー

電気とガソリンを効率よく使うハイブリッドカー。こちらも歴史は意外と古く1900年、パリ万国博覧会に世界初のハイブリッドカーであるローナーポルシェ「Semper Vivus」が出展されました。
このハイブリッドカーは、通常のガソリンエンジンとホイールハブに電気モーターを搭載していたそうです。
電気自動車は電流の調節で出力調整がガソリンエンジンより簡単だったため、ローナーポルシェはハイブリッドカーを採用しました。
その後、長い間ガソリン車の天下でしたがトヨタ自動車のハイブリッドカープリウスが登場し、環境にやさしいということで多くの人に受け入れられます。

水素

トヨタ自動車が開発した「ミライ」は世界初の燃料電池で走る自動車(FCV)です。FCVは水素ステーションで燃料となる水素を補給して走ります。
酸素と水素の化学反応により電気を作り出しモーターを回す仕組みです。そのため、水しか出さないクリーンな自動車として期待されています。