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アメリカ車の歴史

アメリカ車

アメリカ車の歴史

1950年代、様々な自動車メーカーが立ち上がりましたが、1960年代にはフォード、ゼネラルモーターズ(GM)、クライスラーのビッグ3により吸収合併されていきます。
1970年代に起きたオイルショックにより、ガソリンの値段が高騰し自動車産業界は大ダメージを受けました。
特に大型で燃費の悪いアメリカ車はこの影響を強く受け、クライスラーは倒産の危機に直面する事態に。
連邦政府から例外的に融資を受け復活したものの、日本車や欧州車との競争に苦しみます。
ビッグ3は多国籍企業となることで危機を乗り越えました。
アメリカの自動車産業は今でも最大の製造業で、労働者が130万人が従事しています。
しかし、アメリカ国内での競争は今でも激しく、ビッグ3のシェアは減少しました。

アメリカの自動車メーカー

ゼネラルモーターズ(GM)

1908年にアメリカのミシガン州で設立されたアメリカ最大手の自動車メーカーです。
シボレーやキャデラック、GMCなどのブランドを展開しています。
フォードに対抗し、大衆車から高級車まで幅広い製品を販売する戦略を取り、躍進しました。
その後、マーケティングと販売戦略を重視するようになり、半世紀にわたり世界の自動車産業をリードする自動車メーカーとなりました。

フォード

ヘンリー・フォードが1903年に設立しました。
フォードT型はベルトコンベヤーによる大量生産車として1908年に生産が開始され、1909年には18,000台も生産されました。
商品の規格化により、互換性を確保。今までは自動車1台を組み上げるのに2、3人の工員が数日かけていましたが、ベルトコンベヤーによる生産方式によりわずか2時間40分に短縮されました。
また、海外へも展開し1911年にはイギリス、1925年には日本、1931年にドイツで現地生産を始めます。
日本への進出では富裕層を中心に自動車が普及。カーディーラーやガソリンスタンド、オーナーズクラブなど日本に大きな影響を与えました。

クライスラー

GMの技術者だったウォルター・パーシー・クライスラーが独立して創業したのがクライスラーです。
他の自動車メーカーに比べて創業の遅いクライスラーは挽回するべく、次々と最新の技術を取り入れていきました。
当時、骨組みが木材だったボディを全鋼製のボディにし、量産車に油圧ブレーキを採用したりし、成功をおさめます。
その結果、GMやフォードよりも高い技術力を誇るようになります。そして、GMやフォードと並ぶビッグ3と呼ばれるようになりました。