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自転車の乗りすぎで起こる体への影響とは

EDのリスクがあるって本当?

ロードバイクに乗ることは有酸素運動として高い運動効果がありますし、ストレス解消などたくさんのプラスの効果が期待できます。
しかしその一方で、ロードバイクに長時間同じ姿勢で乗っているとEDのリスクが高まるという懸念もあります。
ロンドン大学が実際にサイクリストを対象にして行った調査では、ロードバイクとEDとの関係性については心配するほどの影響がないという結論が出されています。

EDのリスクがあるというのは、男性の睾丸からペニスへかけて伸びるPC筋というインナーマッスルが長時間同じ姿勢でバイクに座り続けていることによって負荷を大きく受け、伸縮性を失ってしまうからだと考えられています。
イメージとしては、輪ゴムを伸ばした状態で固定するとそのうちゴムが伸び切ってしまい、弾力性を失ってしまうというのと同じメカニズムです。

世界各国でさまざまなリサーチが行われている

ロードバイクとEDの関係については、ロンドン大学だけでなく世界各国でさまざまなリサーチや調査が行われています。
ロンドン大学では心配する必要はないという結論に達しましたが、ノルウェーの研究者が行った評価によると、毎日長時間ロードバイクに乗り続けている人は15%~20%の割合でEDや陰茎の麻痺などを経験するという結果が出ています。

EDの診療科目である泌尿器科では、ロードバイクのライド条件次第ではEDの発症原因となると考えています。
週末に乗る程度なら問題はなくても、毎日何時間もロードバイクに乗り続けている人はEDリスクが高くなるということです。

ロードバイクとEDの関係は全く無関係というわけではなく、少しは関連性があるのかもしれません。
しかしロードバイクによって得られる運動効果や健康効果と、懸念されるEDリスクを天秤にかけると、プラスの効果がはるかに大きいと言えます。
ライド条件がそれほど過酷でなければ、マイナスの影響を神経質に心配する必要はないでしょう。

女性にもマイナスの影響がある?

ロードバイクは、男性だけでなく女性も楽しむことができます。
しかし女性に対する影響やリスクはあまり研究が進んでおらず、ずっと同じ姿勢でライドすることで子宮へどのような影響が出るかは分かっていません。

しかし女性の場合、慣れない姿勢で長時間ロードバイクのサドルに座り続けることにより、皮膚の裂傷や打撲などの症状が現れることがあります。
もしもロードバイクに乗ったことで外性器部分に痛みを感じたなら、サドルを交換して乗りやすいものを選ぶとか、サドルにパッドをつけてクッション性を高めるなどの工夫をすると良いでしょう。

子宮への影響はそれほど大きくなくても、痛みを我慢して乗り続けることは不快以外の何物でもありません。
対策方法はあるので、ぜひ積極的にアイテムを活用して快適な状態でロードバイクを楽しみましょう。